2011年5月1日。韓国、仁川。ドイツへ向かう途中、乗り換えのために一泊した韓国。
けっこう遅い時間に着いたので食べるところが開いてるか心配でしたが、杞憂。結構いろんな店があいてました。うろうろと迷った結果、おっさんが一人でも食事してたこの店に決定。牛の焼肉屋さんかと思ったらサムギョプサル(豚焼肉)の専門店だったみたいです。
以前ソウルに行ったとき、あまりにも日本語が通じすぎで、せっかく覚えて行った旅行会話フレーズもそんなには使うチャンスがなかったんだけど、この仁川では(この店では?)日本語は全く通じず、英語もダメで、久しぶりにドキドキの外国食事でした。僕の韓国語能力は、大学の第三外国語でちらっと(不真面目に)勉強したので、軽い挨拶ができて、文字は読んでなんとなく音読できるくらい。が、その音読したものの意味はわからない、というレベル。なので料理屋であれこれ質問しながら望みのもの注文することは出来ません。
席に通され、まあとにかくサムギョプサルを頼もうと思って「サムギョプサル」と言ってみたんですが、店員くんはなにや韓国語で僕に質問します。なんかどうやら数字を尋ねてるっぽいので「1人前か?2人前か?」と尋ねてるんだろうと想像。でも1人前がどんなポーションかわかんないので、「big? small?」と質問するけど、どうもbigとsmallという単語がわからないみたい。(か、今考えると、このシチュエーションで僕がbig/smallと言った意味がわからなかったのかも)。いろいろと書いて説明してくれるんだけど(写真参照)、お互いのコミュニケーションは深まること無く、埒があかないので「OK、OK」と連呼し、肉は注文完了しました(ムリヤリ)。結局2人前注文されたようです。きっとこれが大人一人に丁度良い量なのでしょう(写真に「正」の字の書きかけのようなのがある。そういや韓国でもこういうときは「正」の字なのか??)
で、ビール。これはどの旅行会話集にも載ってるような基本表現なのでちゃんと覚えてました。「メッチュ チュセヨ」と一本指を立てて僕は店員くんの顔を見ます。ね、わかってよ。と心のなかで訴えながら。すると店員くん、またもや僕に、質問し返すのです。これはきっと瓶か缶か、もしくは大きさを尋ねてるんだろうと思って、まあそれはどうでもいいや(というかあきらめて)と、またも僕は「OK、OK」を連呼。
あとで分かったのですが、ビールに関しての質問で、店員くんは「カース、ハイト」と言ってたので、彼は銘柄を尋ねたようです。僕の「OK、OK」がどのように受け止められたかわかんないけど、やってきたのは「ハイト」の方でした。(最初の写真参照)
結局僕が注文したのは肉2人前とハイト1本(瓶、500ml)。タレ、にんにく、キムチや葉っぱはデフォルト、というか食べ放題のようで、最初だけは店員くんが持ってきてくれますが、足りなくなったら店の中央にあるバイキングカウンターのようなところに自分で取りに行くシステムのようです。
バイキングカウンターには写真のような青唐辛子もありました。これは店員くんは持ってきてくれてなかったので是非試してみようと思ってテーブルに持ってきました。きっとこれはものすごく辛いに違いない、と恐れて、先っぽのほうをちらっと齧ってみたところ、なーんだ、ピーマン的。まあそれは言い過ぎにしてもばくばく食べれるレベルじゃんということで肉を葉っぱで巻くついでにこの唐辛子もちぎって乗せてみたところ、中の種が!口の中で爆発しました。ほんとに口の中が火傷したんじゃないかと思うような辛さ。息するのが困難でした。水(無料。各テーブルに水差しとコップがあった)を飲んだ直後はいいんだけどすぐにまた熱がぶり返してきて、悶えました。
こんな感じの店内。年配のグループもいたし、カップルもいたし、男子大学生グループみたいなのもいたし、ほんとにいろんな世代にポピュラーな食べ物なんでしょう。右奥の壁の額には「カムサハムニダ」と書かれています。こういうノリ、日本と同じですよね。
肉×2、ハイト1本で合計9,000ウォン。約690円。韓国の外食相場でいうと高いのか安いのかわからないけど、おそらく普通くらいなのかなと思います。ところであれだけ注文票にはメニューが載ってたけど、豚肉じゃないものを食べてる人はいない様子でした。他にはこの店で何が食べられるんだろ。チヂミのような、「一品料理」的なものも見ませんでしたし。。。
結局、店を出てもなお舌がじんじんして痛かったので、冷たい物!乳製品!ということでマクドナルドでストロベリーシェイクをデザートにしたのでした。唐辛子は注意が必要ですね。