十六夜

2007/09/30 // Posted in 1. 日記  

十六夜鳥居



















十六夜、近所の神社で。

その日の夜遅くになって中秋の名月ということに気づき、
写真を撮ったのは次の日。こういう季節のイベントは、特になにもしないにしても
気にはしてるつもりだったんですが、気づきませんでした。
でも吉田兼好のいうように
「月は隈無きをのみ見るものかは」
です。
これはこれでいいんです。
***************************************::
中学生のころ、NHKで『漫画で読む古典』という番組をやってました。
たしか、詳しい文法解説とかはあんまりなくって、現代語でカジュアルに
内容や時代背景を紹介してくれる番組でした。
古文の知識がなーんにもないのに、ぐいぐいその世界に引き込まれたのを
覚えてます。
どのシリーズも見たんですが、枕草子、徒然草といった随筆を取り上げた

シリーズが好きでした。観察眼の鋭さと主張の鮮やかさに惹かれたのです。
その後、枕草子は参考書かって全段読んじゃったくらい、
僕にビビッドな影響を与えました。

21世紀の現代ではいろんなことを言う人がいるので、
例えば「月は隈無きをのみ見るものかは」的なことを言っても、
「ちょっとひねくれた人が、アンチ・ミーハー的なことを言ってるなあ」
って済まされちゃうんでしょうけど、鎌倉時代に、ですもんね。
さぞ目新しかったことでしょう。
***************************
中秋の名月ドンピシャじゃあなかったとはいえ、
写真の月も「隈なき」ではないです。「満月」の範疇にはいる形です。
次に月に気がついたときは「隈無きをのみ見るものかは」
を思い出してみることにします。

人気blogランキング
(よかったらワンクリック お願いします!)





This entry was posted on 2007/09/30 at 23:25 and is filed under 1. 日記. You can follow any responses to this entry through the RSS 2.0 feed. You can leave a response, or trackback from your own site.

Leave a Reply (name & email required)