★岩田屋(百貨店) 「福岡が生んだ洋画壇の巨匠たち」
青木繁と坂本繁二郎は共に1882年(明治15年)、福岡県久留米市に生まれ。
織田廣喜も生まれは僕の家の近く。そういえば福岡生まれの洋画家はけっこういるなあ。
★大丸福岡天神店 「唐川武紀在仏油絵展」
この画家のことは知らなかったが、織田廣喜に師事したそうだ。
フランス国内の風景がたくさん描かれていた。さくらんぼ畑がいくつかの作品に
描かれていたが、桜がピンクの花びらの集積という感じではなく、
こんもりと丸めた白い綿のような質感でかわいい。
これは夏の空だ、とか冬の曇りの日だ、と季節と天気がはっきり伝わってくる。
★福岡三越 「竹尾 文夫 油絵展」
写実的な、ほんとうに写真みたいな花の絵が中心。
花はそのままで美しいのだからそのまま描くのがいいかも、と思う。
でもやはり写実的な花でも、どういうふうに “そのまま” 描くかは描き手次第なので、
表現方法というかジャンルとしてクラシック音楽に似てるかもと思った。
大枠は決まってて、それをどう解釈するかが勝負、なのかなあ
と思いつき、自分がクラシック音楽演奏者であるかのように勘違いした。
★福岡三越 「田渕俊夫展」
日本画。東京藝術大学退任記念の企画だそうで、パリ、東京などを巡回してきた展覧会。
これまでの画家生活を振り返るようなかたちで、ごく初期のものから最近の作品までが見られた。
この展覧会のメインの作品であろうスケールの大きい、伝統的な(と僕には見える)襖絵もあったし、
ホーチミンのオートバイがひしめき走る通りを描いたもの展示されていた。
知らなかったら、同じ作家とは思わないよなあ、という幅広さ。
日本画の材料で描いた、中国の現代の街並みの絵が気に入りました。
★三菱地所アルティアム 「東信展」
にも行ったけど感想割愛。
★福岡市美術館 「レオナール・フジタ展」
この展覧会では「構図」というという巨大な絵が目玉作品なのだが、
人間の肉が立体的でみてるとなぜだか筋肉痛になりそうだった。
晩年に住んだ家で使われていた道具も展示されていたが、
自作の屏風(衝立?)なんかにはステンシルで動物の模様が付けられたりしてて、
きっとかわいいものが好きな人に違いない、と思った。
にしても絵に描かれてる人に一人も笑った顔の人がいなかったのはなぜだ。
ちなみにこの展覧会の後はとてもお腹がすいた。
さらにちなみに「フジタ」という名前は、アルファベットでは
“Foujita” とつづっていたようだ。
フランスではその方がちゃんと「ふ」と読まれるからだろう。
そして美術館をでてすぐのところで桜発見。
Comments (2)
うちから車で10分のところです!ニアミスです!!
でも今調べたら福岡市内にも織田廣喜の美術館があるようで、そちらは
「ミュゼ・オダ」という名前だそうで、うちの近くのは
「織田廣喜美術館」です。
それから滋賀県にも「織田廣喜ミュージアム」というのがあるみたいです。
(建物のデザインは安藤忠雄!照明一切無し、自然光のみ!)