家から1時間ほどのドナウエッシンゲンという町に行ってきました。
ここはドナウ川の源泉のある町として有名なのです。
標高678mにあるその泉は黒海までの2840Kmの旅の出発点。
で、その泉も見てきました。が・・・
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11:10に電車を降りて、まず最初にその泉を見に行きました。雨と気温5℃という天気のせいか、
他に観光客らしい人は一組のみ。
ヨーロッパを代表する川のひとつであるドナウ川の源とあっては
観光客がぞろぞろいるんではないかという予想を大いに覆されちゃいました。
しかし騒々しくないおかげで、穏やかに時間をすごせました。
泉は彫刻を施した柵で囲ってあり、水も本当に透明で、水色。
青かったです。
静かな澄んだ空気の中で、
「ああ、これがドナウ。ヨーロッパの母」
なんて、物を思ってもいいかなという雰囲気でした。
それから近所の美術館に行くも工事のため閉館中。
日曜日なもんで店らしい店も開いていず、
市役所の建物を眺めたりして、軽く昼ご飯を食べちゃうと、
もう「用事は済んだ」をいう気分になっちゃいました。
この時点で13:00。早すぎます。
いろいろ考えた結果、
せっかくここまで来たのだからドナウ川の始まるところまで歩いて行ってみることにしました。
ドナウ川は、ドナウエッシンゲンを流れる
ブリガッハ川とブレーク川が、町のはずれで合流して、
そこから「ドナウ川」という名前の川になります。
その合流点に行ってみるのです。
この時点でさっき泉を見たことは忘れてました。
地図に載ってないところを目指していたので、目の前のことで精一杯でした。
ブリガッハ川沿いにしばらく歩くこと30分。
ガイドブックには、
「町のはずれでブリガッハ川とブレーク川が合流しドナウ川になる」
としか書いてなかったので、ひたすら川を下ります。
小さな川や溝と合流したりして「これか?!」「こんなはずはない」
などと不安になりつつやっと
「ドナウ合流点→」
という看板を発見!
たどり着いたのは
「(わりと)大きな川がブリガッハ川と合流し石の彫刻も立っている」場所。
ほうこれがその碑ね、なんて台座に書いてあった文字を読むと
「○○と○○の金婚式記念」
多分町の名士らしいのですが、ドナウ川については一言も触れられてません。
なんだか拍子抜けです。
泉であんなに人がいなかったんだから、ここには
全く、だーれもいませんでした。
もっとみんな注目してあげようよ、と川の始点にちょっと同情したくらいです。
しばらく休んで写真なんか撮った後、駅に向けて再び
ブリガッハ川沿いに来た道を戻ります。
で、さっきの泉の横を通ることになるんだけど、
なんとさっきの泉から出た小川が堂々とブリガッハ川に注いでるではありませんか。
さっきは気づかなかったんだけど、かなりおおっぴらに注ぎ込んでます。
注ぎ口にはちょっとした水門みたいのもあったりして、
水門の由緒を説明する看板もあったりするくらいです。
ブリガッハ川に注ぎ込んでるんだから、「われこそ源」ってのは・・・。
確かにいずれはドナウ川なるんだからまあ、納得するにしても、
じゃあ、ブリガッハ川やブレーク川の源泉はどうなるんだ。
川沿いの道を散歩して気持ちよかったものの、
疑念を家にまで持ち帰ってきた日曜日でした。
写真:右から流れてくるのがブレーク川、左からがブリガッハ川、正面がドナウ川
03/12/28 (日) ドナウ川
2003/12/29 // Posted in 1. 日記
This entry was posted on 2003/12/29 at 08:03 and is filed under 1. 日記. You can follow any responses to this entry through the RSS 2.0 feed. You can leave a response, or trackback from your own site.