昨日、スイスに行って、その帰りの話。
チューリッヒから帰ってくるんだったんですけど、
チューリッヒ→バーゼル→フライブルク→ティティゼーという旅程。
電車(普通電車)がバーゼルとフライブルクの中間くらいの駅に
停車したままなかなか発車しません。
こんくらいの遅れ、よくあることやし、と思っていたら、
「この先、停電してるので電車は『不確実な時間』停車します」
とアナウンス。
(日本語だったら「発車までの時間はわかりかねます」
かなんかいうんだろうけど「不確実な時間」という表現におどろいた)
そのまま20分くらい待って、結局電車はこのままバーゼルに引き返すので
皆さん降りてください、だって。
「多分、後続の寝台特急がこの駅
(僕らがいたのはかなり田舎のちいさな駅)
に特別に停まってくれるのでそれに乗ってください」って。
その後続の寝台特急がやってきて、
みんなで「やってらんないよねー」とか言いながら乗り込みました。
寝台特急なので寝台車両に乗るわけにはいかず、
自転車を載せるための車両にぞろぞろとみんなですわりこみます。
僕の隣にいた人が携帯で誰かに連絡を取り始めて
「もしもし?うん、いまフライブルクに帰ってるんだけどさー、
そうそう、で、寝台特急にのってて、そう、寝台特急。」
と事情を説明してたんだけど、周りの人、みんな笑ってました。
本人もかなりうけねらってたフシあり。
僕の反対側の隣にいた大学生くらいの女の子は
もうサンダル脱いで座り込んで、このまま時間がかかる
ことに対して腹をくくったようす。
彼女の斜め前に、やはり大学生くらいの男の子グループが座ってたんだけど
彼らがカードをボードに広げてやるようなゲームを持ってたんです。
(多分旅行の帰りかなんかで、そのゲームを旅行に持っていってたらしい)
女の子は目ざとくのゲームを見つけ、
「ねえ、これゲームだよねえ?今やらない?」だって。
「よっしゃやろうか」
ってことになって僕の隣でボードを広げ、カードを配り始めました。
「じゃあ私黄色ね(自分の「色」があるらしい)」
手際よく、彼、彼女らはカードを配ります。
さらに彼女は
「あなたもやらない?」って周りの人の参加をうながしてました。
寝台特急の車掌がやってきて説明するには
この電車もあと少なくとも1時間は発車しないとのこと。
しかしこれはスイス鉄道の電車なので情報があまり入ってきてない
とのこと。
そのうち結局代替バスがやってきました。
バスのほうがフライブルクまでは速いらしい。
それに乗ってフライブルクまで戻りました。
しかしフライブルクに着いたときには午前1時。
ティティゼー行きのバスはもうありません。
インフォメーション(5月30日の日記参照)
に行って事情を説明してタクシーチケットをゲット。
タクシー代50ユーロ近くをぶんどってきました。
まあなんともドイツでありがちな災難ですが、
僕としては別に急いでたわけでもないし、なかなかできない経験ができたなと思って
ます。けっこう楽しかった。
それにしても、一人も怒鳴ったりあからさまに車掌に怒ったりする人がいなくて、
ドイツ人は「おとな」なのかドイチェバーンのそういういい加減さになれてるのか。
04/09/05 (日) 遅延
2004/09/06 // Posted in 1. 日記
This entry was posted on 2004/09/06 at 08:05 and is filed under 1. 日記. You can follow any responses to this entry through the RSS 2.0 feed. You can leave a response, or trackback from your own site.