今回生まれて初めてドイツ人の家庭で正月を迎えたんですが、
前回書いた「正月パン」に続き、これも初めての経験でした。
“Bleigiessen(ブライギーセン)”という新年の占いゲームのようなものです。
“Bleigiessen”とは「鉛(Blei)+注ぐ(giessen)」の意味。
スプーンの上で溶かした鉛を水を張った皿に注ぎ、水中で固まった
鉛の形で新年を占う、というものです。
写真のブタ、キノコ、王冠、魚、クローバーが占い用の鉛。
ひっくり返すと空洞になってます。
自分の好きな鉛を選んで、ろうそくで溶かします。
ドイツの伝統的な行事ではあるようなのですが、この友人宅のママも初めて
の経験、とのこと。そんなに一般的ではないのか??
僕は魚を選びました。鉛ってけっこうすぐに溶けちゃいます。
溶けきったところで一気に水に注ぎます。
一気にやらないと散り散りになっちゃうので、思い切りが大切です。
僕のはこんな形ができました。
その場にいた、友人のパパ、ママ、友人の弟、僕、(友人はこの日、もう現在住んでるイギリスに帰ってた)でいろいろ議論したんですが、僕のは
「トカゲ」
ということで落ち着きました。
これはパパが御自身の形を判断しているとことろ。
「家にもみえるなー」
何の形かを判断したら、占いセットに付属の冊子で形を調べます。
残念ながら「トカゲ」はこの冊子に載ってなかったので、
もっと一般的なモノである「船」でよかろう、ということにしちゃいました。
“Schiff: Aufs neue Ufer”
「船:新しい岸へ」
「新しい所や目標に・・・」という意味なのでは、と解釈してます。
「新年」を「占う」ようなことってドイツにありそう、なんて思ってもみなかったので
驚きつつ、わくわくの体験でした。
あとで説明書を読んで気が付いたんですが、本当は、固まった鉛をろうそくにかざし、
その影絵で判断するのだそうです。みんな初めてなもんで、直接の見た目で
判断しちゃってました。まあ細かいことは気にしない。。。
もう一つ、この日に作った季節の飲み物。
本当はクリスマスにやるものらしんですが、
Feuerzangenbowle(フォイヤーツァンゲンボウレ)という甘いホットワインです。
こんな形の専用の砂糖、ワイン、ラム、オレンジ、レモン・・・
(ちなみに奥は僕が作った巻き寿司)
丁子(Neklen)、シナモンなどが材料です。
刻んだオレンジ、レモン、スパイスを入れてなべで温めます。
フルーツやスパイスの香りがワインに移ったら専用の容器へ。
下にろうそくを置けるようになってます。
一気に順序はとんじゃうんですが、先ほどの容器に金属の細長い板を渡し、
円錐の砂糖を置きます。その砂糖にラムをかけながら火をつけると、
青く燃え上がりながら砂糖が溶けてワインのボウルに落ちていきます。
ドイツの一般的なホットワインであるグリューヴァインよりも甘く、
フルーツの香りがするので、僕はこっちの方が好きだなあ。
これ、炎お演出の部分を省略すれば、
余ったワインなんかでうちでもできそうです。
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Comments (3)
私もやってみたいです。
けんくんの「新しい岸」わくわくしますね☆
ワインも美味しそう!そしてけんくんの手巻き寿司も美味しそう!!
とてもきれいに出来てますね。
たしかにトカゲに見えるね。「新しい岸へ」。ワクワクするね。
ワインのほうは、グリューヴァインとどう違うねん、と思いながら読み進めたら、そういうことだったのね。おいしそう!
実は巻き寿司はかなりいい加減です。電子レンジご飯で作った散らし寿司(もとを混ぜるのみ)を海苔で巻いただけなんです。
(醤油味玉子焼きはつくった)
ちゃんとみんなにも、「これはうそくさいですけどね」
とは断ってあります。
favouriteさん、
そうそう、グリューヴァインそっくりなんですけど、それよりも
やはり柑橘類の味が前面にでてました。(作り方の問題?)