風邪|英英辞典、独独辞典

2008/04/09 // Posted in ドイツ語, 英語  

風邪引きました。せっかくなので、そういえば、ということで「風邪」について
ちょっと辞書を引いてみました。

日:風邪
英:cold
独:Erkaeltung (ae= aウムラウト)(エアケルトゥング)

英語のcold「寒い」にあたるのが、ドイツ語では kalt(カルト)なので、
Erkaeltungもまあそんなもんかと思ってたんですが、
『ドイツ語語源小事典』(同学社)で調べてみると、

er 「得る」+kalt 「寒い」  (ung は動詞を名詞化する語尾)

なんと英語の catch cold とおなじ作りでした。さすがゲルマン系同士。

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ドイツで友人にもらってきた、ドイツ語学習者用独独辞書↓

Grobwortbuch Deutsch Als Tremd (Langenscheidt Grosswoerterbuecher)


で調べてみると

Erkaeltung: Krankheit (mit Schnupfen, Husten), die man meistens im Winter hat
「風邪:たいていは冬にかかる(鼻みず、咳を伴う)病気」
とあります。
  *本当はSchnupfen (シュヌプフェン)は「鼻がぐずぐずしている状態、鼻風邪」。
   
なんだかちょっとテキトーな説明。ずるい感じがします。”学習用”だから限界があるんでしょう。
じゃあ、ということで『広辞苑』をみてみると、「風邪」は「感冒」を見なさい、とあり、「感冒」は

身体を寒気にさらしたり濡れたまま放置したりしたときに起る呼吸器系の炎症性疾患の総称

ということになってます。ネイティブ用の辞書はさすが詳しい。いかめしい感じがする。

さらにLongmanの『現代アメリカ英語辞典』では

a common illness that makes it difficult to breathe through your nose and often makes your throat hurt
「鼻で呼吸しにくくなったりのどが痛くなったりする、一般的な病気」

と説明されています。
うーん、学習用にしてはLongmanの方が説明上手だなあ。
今後も英英と独独の比較はやってみようと思います。


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This entry was posted on 2008/04/09 at 23:07 and is filed under ドイツ語, 英語. You can follow any responses to this entry through the RSS 2.0 feed. You can leave a response, or trackback from your own site.

Comments (2)

  • favourite より:
    独独の解説、おもしろい♪
    「たいてい冬にかかる」って、大雑把すぎるよねえ。
    英英はいつもお世話になってますが、独独は見ることないので、
    シリーズ化を期待します。^^
    Gute Besserung!
  • Ken より:
    僕の持ってる辞書だけから感じたことですが、
    英語の方が外国語として”勉強され慣れてる”感じがします。
    短く、しかも簡単な言葉でピシャっと言えてる印象、かなあ。

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