デザイニング展|ホンモノ/ニセモノ

2008/04/28 // Posted in アート  

4月29日(金/昭和の日)まで、福岡市内の中心部のいたるところを会場とする
デザインイベントが開催されています。

デザイニング展2008

今日たまたま通りがかったのが、VIOROというビルの地下2階で
展示を行っていた学生展「ぬるまゆ」
福岡県内のデザインに関係のある勉強をしている学生達の作品が展示されていました。

その中で一番気になったのが、これ。

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「おととび」というタイトルの下に小さく書いてあるのは
「喜びや楽しさにつながれば、ホンモノかニセモノかなんてどうでもよかったりする」



今改めてこのフレーズをじっくり考えてみると、世の中一般に言われてることと
まったく逆のことを主張していて、かなり挑戦的ですよね。

さてその作品ですが、
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こんな感じで日本の都市のタグがついたイヤフォンが並んでぶら下がってます。
耳に当ててみると、固い床を歩く、コツコツという靴の音がどの都市のものからも聞こえます。
おそらくは録音した人の足音でしょう。
録音のためにいろんなところに行ったのかなあ、大変だなあ、と思いました。

その場にこの作品を作った方がいらしたんですが、説明を聞くと
どの都市の音も1つの音源なのだそうだ。
上の写真、右隅に見えるお茶碗から伸びる1本のコードが分かれて
いろんな都市名のタグがつけられているのでした。
このコツコツは福岡で録音されたもの。ということで明太子。
「やっぱり?だまされた?ごめんちゃい♪」
っていう茶目っ気が、べたべたの福岡のシンボル、明太子に託されてます
(と僕は思った)

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作者の女性は
「一つの音源で、ラベルによっていろんな都市のことを想像するという行為を表現した」
というようなことを(たしか)おっしゃってました。

僕も実際だまされたんですよね、これ。
いろんな街でできるだけ似た音を集めたのかと思った。

*****************
さてここで、
「喜びや楽しさにつながれば、ホンモノかニセモノかなんてどうでもよかったりする」
ですが、
「喜びや楽しさがホンモノでありさえすれば、そのトリガーとなるものの質は問わない」
と僕は解釈することにします。

たとえば「写真をみて人のことを思い出す」もこれに分類されるのかなあ。
→生身の人間じゃないから。

人間の脳内でリアルであれば、それは「ホンモノ」ということか。

なんでもかんでも解釈するのってつまんないんだけど、久しぶりに解釈しちゃった作品でした。

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This entry was posted on 2008/04/28 at 00:55 and is filed under アート. You can follow any responses to this entry through the RSS 2.0 feed. You can leave a response, or trackback from your own site.

Comments (1)

  • 「ぬるまゆ」福岡 ~ 都市の脱固有性

    だいぶん前の話で恐縮だが、2008年4月25~29日にデザイニング展というイベントをやっていた。以下のようなコンセプト。 今年で4年目を迎える「DESIGNING?展」が、いよいよ開催。2008年は「ON」をテーマに掲げ、50組を超すデザイナーやショップが、それぞれの価値観をもつ

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