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03/12/28 (日) ドナウ川

2003/12/29 // Posted in 1. 日記  |  No Comments

家から1時間ほどのドナウエッシンゲンという町に行ってきました。
ここはドナウ川の源泉のある町として有名なのです。
標高678mにあるその泉は黒海までの2840Kmの旅の出発点。
で、その泉も見てきました。が・・・
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11:10に電車を降りて、まず最初にその泉を見に行きました。雨と気温5℃という天気のせいか、
他に観光客らしい人は一組のみ。
ヨーロッパを代表する川のひとつであるドナウ川の源とあっては
観光客がぞろぞろいるんではないかという予想を大いに覆されちゃいました。
しかし騒々しくないおかげで、穏やかに時間をすごせました。
泉は彫刻を施した柵で囲ってあり、水も本当に透明で、水色。
青かったです。
静かな澄んだ空気の中で、
「ああ、これがドナウ。ヨーロッパの母」
なんて、物を思ってもいいかなという雰囲気でした。
ドナウの泉
標高678メートル
海まで2840キロメートル
それから近所の美術館に行くも工事のため閉館中。
日曜日なもんで店らしい店も開いていず、
市役所の建物を眺めたりして、軽く昼ご飯を食べちゃうと、
もう「用事は済んだ」をいう気分になっちゃいました。
この時点で13:00。早すぎます。
いろいろ考えた結果、
せっかくここまで来たのだからドナウ川の始まるところまで歩いて行ってみることにしました。
ドナウ川は、ドナウエッシンゲンを流れる
ブリガッハ川とブレーク川が、町のはずれで合流して、
そこから「ドナウ川」という名前の川になります。
その合流点に行ってみるのです。
この時点でさっき泉を見たことは忘れてました。
地図に載ってないところを目指していたので、目の前のことで精一杯でした。
ブリガッハ川沿いにしばらく歩くこと30分。
ガイドブックには、
「町のはずれでブリガッハ川とブレーク川が合流しドナウ川になる」
としか書いてなかったので、ひたすら川を下ります。
小さな川や溝と合流したりして「これか?!」「こんなはずはない」
などと不安になりつつやっと
「ドナウ合流点→」
という看板を発見!
たどり着いたのは
「(わりと)大きな川がブリガッハ川と合流し石の彫刻も立っている」場所。
ほうこれがその碑ね、なんて台座に書いてあった文字を読むと
「○○と○○の金婚式記念」
金婚式記念碑
多分町の名士らしいのですが、ドナウ川については一言も触れられてません。
なんだか拍子抜けです。
泉であんなに人がいなかったんだから、ここには
全く、だーれもいませんでした。
もっとみんな注目してあげようよ、と川の始点にちょっと同情したくらいです。
しばらく休んで写真なんか撮った後、駅に向けて再び
ブリガッハ川沿いに来た道を戻ります。
で、さっきの泉の横を通ることになるんだけど、
なんとさっきの泉から出た小川が堂々とブリガッハ川に注いでるではありませんか。
さっきは気づかなかったんだけど、かなりおおっぴらに注ぎ込んでます。
注ぎ口にはちょっとした水門みたいのもあったりして、
水門の由緒を説明する看板もあったりするくらいです。
ブリガッハ川に注ぎ込んでるんだから、「われこそ源」ってのは・・・。
確かにいずれはドナウ川なるんだからまあ、納得するにしても、
じゃあ、ブリガッハ川やブレーク川の源泉はどうなるんだ。
川沿いの道を散歩して気持ちよかったものの、
疑念を家にまで持ち帰ってきた日曜日でした。
写真:右から流れてくるのがブレーク川、左からがブリガッハ川、正面がドナウ川
合流!

03/12/24 (水) クリスマス

2003/12/27 // Posted in 1. 日記  |  No Comments

バーゼル第2日目。
今回お世話になったのは、僕が日本にいたときのドイツ語の先生(Kさん)宅。
彼女は今、旦那と1歳の子供と住んでいます。
24日の夕食のみ、同じくバーゼルに住んでるKさんの両親のところによばれました。
Kさんの両親、Kさん家族、お母さんの友達(スイス人)、僕の7人でお食事。
その両親宅はアパートなんだけど、築150年位らしくて、かなりしっかりした、
建物でした。で、天井が高い高い。3mはあったと思います。これぞヨーロッパの家
って思いました。
僕らが到着するとすでにテーブルはセッティング済み。クリスマスツリーも
本物のもみの木です。持ってきたプレゼントは木の下に置きます。
しばらくして、お母さんが小皿をもって台所から登場。
白いせんべいのようなものが載ってます。
そのせんべい、ドイツ語では”Brot”(「パン」という意味)
と呼ばれてるらしいんだけど、どうみてもせんべい
クリスマスの食事前にお願い事をするためのものなんだそうです。
・二人ずつペアになる。
・僕の持ってるせんべいを相手がちょっとちぎる。
・相手の来年のことに関するお願いを僕が言う。
(「健康でありますように」、など)。
・お願いが終わると、相手はそのちぎったせんべいを食べてよい。
・今度は僕が相手のせんべいをちぎる・・・
これをすべての人とやります。
Kさんいわく、これはカトリックの習慣らしいです。
スイス特有の習慣ってわけでもないみたいです。
ちなみにKさんのお父さんはチェコ、お母さんはポーランドの出身で、
一家はKさんが小さいときにスイスに引っ越してきたそうです。
で、そのお願いがわりとみんな長い。一言じゃないんです。
Kさんが僕にしてくれたお願いは、たとえば
「これからももっとドイツに慣れてね。その調子でドイツ語がんばってね。
そしてうまく大学に入れるといいわね。来年もラッキーでありますように。
また健康でもありますように。また今度も遊びに来てね。」
ってかんじ。
僕はその「せんべいでお願い」のことを説明された直後に、
これはなんか台詞を用意しなきゃと思って
「来年もどうぞよいお年を」くらいの台詞をドイツ語で思いついてたんですけど、
Kさんがまず最初に、そんなに長くお願いしてくれたもんで、
僕はあせって
「あなたとあなたの子供の関係が健康でありますように、
来年が健康でありますように、仕事がうまくいきますように、
仕事(イタリア語の教師)とあなたの関係が健康でもありますように」
とか言っちゃいました。なんとなく雰囲気は出せたとは思うけど、変。
自分で言っておきながら「~との関係が健康」って言い回しが頭から離れませんでした。
でもその言い回しを練り直すまもなく、次々とせんべいをちぎらなきゃだったんで、
それ以後すべての人に「健康な関係」を祈ってまわりました。
そんだけ何回も変なドイツ語を言ってると誰か一人くらい笑うかなと思ったけど、
誰も笑ってくれませんでした。外国人に寛容なのはとてもうれしかったけど・・・
バーゼル市役所前広場クリスマスツリー

03/12/23 (火) 国境

2003/12/27 // Posted in 1. 日記  |  No Comments

クリスマスは、スイスの友達の家におよばれでした。
バーゼルでのことは24日分に書きます。
ちなみに、僕の住んでいるところからスイスのバーゼル(ドイツから国境を越えてすぐ)
という街までは快速電車で1時間くらいです。
もう何度かすでにスイスへは行ったことあるんだけど、やはり、
電車に乗ったまま国境を越えるってのは、わくわくします。
初めて電車の中でパスポートを見せたときは不思議な気分でした。
ドイツに来た当初、しばらく友達の家に厄介になってたんですが、
その友達の家は、ドイツとスイスの国境に接したドイツ側のヴァイルという町(市?)(バーゼルの隣町)
にあります。
フランクフルトに飛行機で到着してから、特急でヴァイルへ。
友人宅の最寄り駅には特急は停まらないので、僕は一旦バーゼルまで行きました。
で、その友達が車でバーゼルの駅まで迎えに来てくれたという次第。
ドイツ側の最後の駅を過ぎたあたりからパスポート検査のおっちゃんが巡回し始めます。
僕はしばらく前から「国境、国境」と、どきどきしつつパスポートを手に準備してました。
疑問1. 電車の中ではテーブルなどないが、どうやってスタンプ押すんだろう?
疑問2. スイスの入国のスタンプはどんなデザインだろう?
というのが僕のそのときの関心事だったのですが、しかし、
答え1と2 スタンプは押さない。
パスポートは見せただけでした。迎えに来てくれた友人いわく、
「そんなことしてたら、パスポートがスタンプですぐにいっぱいになっちゃう」。
実際、その友人は、ヴァイルに住んでるけれども、職場はバーゼル。
そりゃ毎日2回も国境越えてたらね。
(でも押してくれるように頼んだら押してくれるらしいです)
で友人の車に乗って即ドイツへ。車でちょっと行った所に
国境がありました。高速道路の料金所みたいな建物です。
僕はもうわくわくしきってて
「あれ、国境?」「車から降りなきゃ?」「荷物見せる?」「周りに柵とかないの?」
とか質問しまくってたんです。そんな感じで、
「パスポートみせるよね?」
って聞いてみたら
「いや、いいよ、たぶん素通りするから」
だって。
本当に国境警備の人は、ごく当たり前のように僕たちの車を通してくれました。
彼は、ドイツのナンバープレートがついてるから大丈夫って言ってました。
その友人はどう見てもヨーロッパ人顔だけど、助手席にアジア人乗せてたら怪しまれるんじゃないか
とか心配したんですけどね。
そういえば「電車内パスポート検査」はあったりなかったりです。
今回のバーゼル訪問でも、行きはなーんもなくて帰りはパスポート見せました。
たしかに国境を行き来する人すべてを検査してたらとんでもないことになる
とは思うけど、やはり、「いいのかな?」って思ってしまいます。

03/12/15 (月) きいたもんがち

2003/12/16 // Posted in 1. 日記  |  2 Comments

今日は学校の期末テストでした。
僕の通っている学校は大学進学のための語学学校なので
テストもシビアに行われます。
と思ってたんだけど、みんな、すごいすごい。
平気で「先生、この単語の意味はなんですか」
とか聞きます。
まあ「だめだったらだめであきらめるし、教えてくれるかどうかきいてみよう」
ってことだと思いますが。
教室ではコの字型にテーブルといすが並べてあったんだけど、
Lさんなんか、向かいの同国人にクチパクで
「これって○○のことやろ??」とか聞いてました。
でクチパクだからよく通じ合わなかったみたいで、
お国柄か、どんどん手振りと表情が大げさになっていってました。
かなりわらった。
で、「先生、これなんですか?」ってのが一回じゃないんです。
「この質問の意味は何ですか」とか、
「これってこういう意味?」とか英語で聞いたりする人もいたし。
結構しょっちゅう「先生、すみません」っての、テスト中に聞きました。
僕の友達のKちゃんは隣のPくんに
「5の2は?」
とか聞かれたそうです。
これが日本以外の国では当たり前なのかどうなのかまではわかんないけど、
かんなり楽しいテストでした。

03/12/10 ココナッツカレー

2003/12/11 // Posted in 1. 日記  |  No Comments

今日も料理の話。
クラスのインド人に教えてもらったやり方をヒントにカレーを作ってみました。
ルーを使わないカレー。
ココナッツミルクを使うのです。最初聞いたときは、
進んで実践しようとは思わなかったけど、
以前、クラスで自国の料理を持ち寄ってパーティーをしたときの
カレーがおいしかったので、やってみました。
ココナッツミルクは「アジアショップ」なるアジア食材屋に売ってました。85セント。
日本でカレーを作るのとほぼ同じやりかたで、水を入れる前にココナッツミルク。
で、足らない水分は水で。
そろそろかなとココナッツの缶を開けたとき、そういえばココナッツって
生で食べたことないなーと思い、スプーンで一口食べてみた。
かなりこのみ。
砂糖は入ってないのにほんのり甘かったです。
早速砂糖をすこし混ぜて再び試食。
もっとうまかった。
で、これはもしかして、と板チョコに塗って食べてみたら、
「こんなお菓子が食べたかった」、というおやつになりました。
結局カレーも成功です。
ビーフコンソメスープの素、カレー粉を入れて出来上がりです。
出来上がりの状態では、ココナッツの生々しい南国風味は消えて、
「コク」になってました。「コク」ってこれのことね、と思った。
それとついでに台所の写真も撮ってみました。
(本当は縦長い写真なのに、アップロードするとどうしても自動的に横長に引き伸ばされてしまう)
まあ小さくてかわいい台所なんだけど、ドイツ人使用なのか、
天板が高い。高すぎです。僕のへそ上10センチくらい。
だもんで子供用の踏み台を使ってます。はは。
ココナッツミルクの缶詰台所

03/12/09 てんぷら

2003/12/10 // Posted in 1. 日記  |  No Comments

鍋での炊飯を習得したので、最近はよく米を食べます。
で、昨日今日のおかずはてんぷら。
材料;
・じゃがいも
・にんじん
・マッシュルーム
昨日もてんぷらだったんだが、材料がかなり余ったので今日もです。
マッシュルームなんかひとつしか買ってないのに。
ドコモの携帯と並べて撮ってみました。もう気持ち悪いくらい大きいんです。
第一日目は、びびって油の温度をあまり上げなかったんで、なんかしっとりした
仕上がりになって、ちょっといやでした。
僕も学習するので、今日はちょっと高めの温度でやったら、昨日よりはからっとなりました。
うちの台所のコンロは電気コンロです。だもんで温度調節がすごく難しいんです。
目盛りが0.5刻みに「3」まであります。
昨日は「1.5」で揚げてあれだったので、今日は「3」。
まあまあ、さわやかな揚がり具合。
問題はつゆ。
しょうゆはあるんだが、だしとかないです。
アジア食材屋に行けば売ってないことないんだけど、
僕のうちにはありません。
しかたなく、しょうゆを薄めてやってみたけど、あれはだめです。
そうだ、と思いついたのが「コンソメスープの素」。
でも幸い、スープの素は友達の家に忘れてきてました。
いろいろ考えた結果、塩で食べました。
よく高級な弁当とかにてんぷらがついてるとき、塩(となんかスパイス)が
くっついてくるのを思い出したんです。
これはOK。高級弁当をイメージしながら食べました。
以上は昨日の話。
今日はちょっと変化がほしいなと思い、
「マヨネーズ」「辛いマスタード」「甘いマスタード」
に挑戦。
結果;
「マヨネーズ」◎
「辛いマスタード」◎
「甘いマスタード」△
この辺で売ってるマヨネーズって、甘いんで、ちょっと心配でしたが、いけました。
まあ雰囲気としてはタルタルソースで揚げ物を食べてる気分でした。
マスタードはソーセージ用に買ってあったんですが、
辛いほうはかなり辛いです。にんじんに特に合いましたよ。
甘いマスタードは、辛さが弱いんじゃなくて、
砂糖が入ってるだろうと思われるくらい甘いです。
心配したとおり、マッシュルームとの相性が、今後への大きな反省材料でした。
今後も別の野菜、つゆで挑戦しよっと。
champinionてんぷら

03/12/08 道路で演奏

2003/12/09 // Posted in 1. 日記  |  No Comments

今日じゃないんだけど、また路上で。
今回は大人がピアノを弾いてました。
おそらく手作りであろうCDも売ってました。
なんとなーく、リチャード・クレイダーマンのような感じの曲でした。
たしかにかなり小さいピアノなんだけど、それでもピアノだしなー。
どうやって持ってきてるんでしょう。
スティールドラムは、まあ、持ち運びは何とかなりそうですね。
この楽器をソロで聞くのは初めてだったんですが、なかなかです。
甘いカクテルを想像してました。
気温はものすごく低かったんですが。
ちなみに天気予報では明日の最低気温は-4℃だそうです。
pianospielersteeldrumspieler

03/12/02 グリューワイン

2003/12/03 // Posted in 1. 日記  |  1 Comment

クリスマスマーケットでグリューワインを飲んだ。
シナモンとかのスパイスを入れて温めたワインなんです。
正確には何が入ってるか確かめてないんだけどね。
サッカーの試合会場とかでも売ってます。
以前スタジアムで買ったときは500ml入り
コップで渡されてびっくりした。けっこう大量。
今日の写真はクリスマスマーケットで飲んだやつです。
これは小さい。
グリューワイン屋台のおっちゃんは
「乾杯!」
って言って渡してくれました。
グリューワイン(かすかに湯気)

03/12/01  路上の音楽

2003/12/02 // Posted in 1. 日記  |  1 Comment

最近、特に路上ライブの前を通り過ぎることが多いんです。
季節柄、とかじゃなくって、たまたまなんだろうけど。
日本では「若者+ギター」が主流ですが、
ドイツでは「じいちゃん+アコーディオン」とか「おばちゃん+バイオリン」
「少年+ピアノ」など、いろいろです。
そのピアノ少年は(多分小学生くらい)、
『エリーゼのために』を結構間違えながら弾いてたんだけど、
それでもかなりの小銭を集めてました。子供だから。
僕でも多分、あんくらい弾けるぞ。
でもどうやってピアノ(アップライト)もってきたんだろ。
その他面白かったのは「モンゴル人+民族楽器(楽器名不明)」。
バイオリン、コントラバスに似た楽器を使ってました。
もちろん、ホーミーつきで。
ホーミーを聞くのは生まれて初めてではないんだけど、
やはり、不思議です、あれ。ほんとに二種類の声が
一人の人間から聞こえます。
この前の土曜日は「スコットランド人+バグパイプ」を見た。
これは、生で聞くのは生まれて初めてでした。
同時に複数の音を出せるみたいで、
ずっと同じ音がバックで鳴ってました。
楽器を操作する部分は小学校のリコーダーみたいな感じです。
なんだかがんばったらできそうな気もするんだが、
気がするだけなんだろうな。
『蛍の光』、『God Save the Queen』なんかをメドレーで演奏してた。
そういえば『蛍の光』ってスコットランド民謡なんですよね。
違和感ないけど、でもおっちゃんがスカートはいてるんですよね。実は。
路上バイオリン(バーゼル)モンゴル民族音楽隊スコットランド人